池田学検定は平成20年3月に第1回を実施。検定に先立ち、市は地元の歴史や文化への意識を高めてもらおうと連続10回の講座を開講。70人が受講し、105人が受検した。しかし、第2回検定の受検者は47人と半減し、3回目の申し込みも28人にとどまった。市立歴史民俗資料館の田中晋作館長は「生涯学習の一環で、当初から検定ありきではない」とし、「受検者はよく学習していた。問題作成も大変だった」と話す。
抜群のブランド価値でブームの火付け役となった京都検定も、受検者数の減少に見舞われている。第2回(17年)の1万2662人をピークに、昨年12月の第6回は1〜3級合わせて5060人だった。大阪・茨木商工会議所の「いばらき何でも知っとこ検定」は17年、初回の受検者がわずか20人で、翌年から開催を見送っている。
存廃の岐路に立っているのが、三重県四日市市の「ふるさと四日市検定」。3月27日に実施される第4回の申し込みは2月下旬になってもゼロ。5回目を行うかどうか近々決めるという。
そうしたなか、検定にユニークな付加価値を取り入れたのが、宝塚歌劇団が監修する「宝塚歌劇検定」。3月28日に大阪と東京で始まり、申込者数は計約3400人の盛況ぶりだ。2回目以降に実施する1級に合格すると、SS席の観劇チケットがもらえる特典がある。同検定委員会は「宝塚歌劇の歴史、文化の掘り起こしに加え、ファン層の拡大を図りたい」と意欲をみせる。
地域検定振興協議会(東京)によると、ご当地検定は全国で240あまり。協議会事務局は「検定の基本に立ち返り、どのような人材を選ぶのか議論がもっと必要」と指摘している。
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